自分の力だけで絵を”描かない” イラスト振り返り 紫陽花と女の子

2023年6月27日

描いたイラストはこれ。

今回は、いつも以上に自分以外の存在の力をたくさん借りています。
当然のごとく、iPadとかCLIP STUDIOの機能とかCLIP STUDIO ASSETSの素材とか色々な参考資料の力を。
それからAIと、仲の良いフォロワーの力を。

自分が描きたいものを描きたいように描くためには、自分の力だけじゃ足りないことが多くて。
それはわたしの技術不足とかそういう話じゃなくて、大抵の絵を描く人は自分が今描けるものよりもう一段階、二段階いいものを描きたいと思ってると思うんだよね。

参考資料も見ずに、自分の地力だけで絵を描かない方がいい、って話は色々なところで出尽くしているけれど、参考資料だけじゃなくて頼れるものはどんどん頼ったらいいんじゃないかなあと思います。

今回、特に力を借りたところを振り返ります。

構図出し・背景

紫陽花と女の子をテーマにAIでたくさん画像を生成して、その中からイメージに合うものを選んで構図の元にして、背景もAIに加筆して作りました。

今回のイラストの構図元、背景に使ったのはこのへんの画像。
忘れちゃったけど使った画像の4倍くらいの数は画像生成してどれがいいかなって選んでいる。

キャラクターに関しては、自分で描きたいので、AIを参考にしつつ自分の絵柄で描きました。

AIで参考絵を出しちゃえばそれを真似するだけで絵が描けるから楽チンじゃん!と思うかもしれないし、実際楽できた部分はあるのだけど、実はそう単純でもなくて。
例えば、AIは塗りがめちゃくちゃ上手いから、実は体に不自然なところがあっても違和感を感じさせないけど、真似して描くと違和感がバリバリに出ちゃう、とか。
自分の絵柄とAIの絵柄は違うから、AIに引っ張られすぎるとうまくいかなかったりとか。

背景に関してはほぼAIで、加筆したり色味を調整したりしました。

どちらに関しても、既存のイラストや写真を参考にするとか、素材を使うとか、別の方法もあると思う。
元からある方法と比べたときに、AIの強みは、短い時間で膨大なパターンを試せることだと思う。
たくさん試してその中から選べるってことは、そのままクオリティアップにもつながる。

わたしは、AIは道具の一つだと思っているので、頼るところは頼って、自分でやるところは自分でやって、上手に使いこなしていきたいなと思う。

修正

経験則的に、一回絵が完成しても大抵まだまだだったりする。

仲の良いフォロワーに仮完成のイラストを見てもらって、違和感あるところあったら遠慮なく教えて!って言って色々と直した。

仮完成のときと本完成のときの比較はこんな感じ。(左が仮完成、右が本完成)

ちょっとずつだけど、印象が違うと思う。
例えばわたしは目を描くとつり目気味になってしまう癖があるので、普通の目を描いたつもりでもつり目になっていたりする。
そういう、自分の中では当たり前になってしまっていて気づけないことを、人の目で見てもらうことで気づくことができる。

自分の絵の違和感には自分ではなかなか気づけない。
しばらく絵を寝かせて見返すといいよ、とかよく言うけど、それ以上に人に見てもらってダメ出ししてもらうのが一番効果があると思う。
くっ……って悔しくはなるかもしれないけれど。

 
 
 
 

悔しいことだけど、わたしの力だけじゃわたしの描きたい絵には足りない。
もっと上手になりたい。もっと魅力的な絵を描きたい。
ってたぶん絵を描く人みんなが思ってることだと思うけれど。

借りれる力は借りれば、自分+LV2くらいの絵を描けると思う。
そうやって背伸びしているうちに、自分の力もちょっとずつ伸びていくんだと思う。そうだといいな。

おしまい