絵を描く人のAI活用方法

隠すことでもないと思っているので公開しているが、わたしは絵を描くときにちょこちょこAIを頼っている。

自分で絵を描きたくて描いているのでまるまる全てをAIですませることはなくて、自分の描きたい絵を描く補助としてAIを使っている。
感覚で言えば、料理をするときに便利な器具の力を借りるような感じ。

AI、気になるし使ってみたいけどよくわかんないって話も聞いたので、わたしがどういうところでAIに力を借りているのか書いてみようと思って書いてる。

前提条件

わたしが主に使っている画像生成AIはniji journeyとTrinArtで、どちらも課金が必要。
最初はGoogle Colab上に環境構築して〜みたいなややこしい(代わりに無料でできる)やり方をしていた。

おすすめするとしたらniji journeyかTrinArtなんだけど、初めからよくわからないものに課金するのはハードルが高いと思う。
今は無料で使えるAIアプリとかもあるらしいので、気になるけど課金するのは……って人は最初はそれを触ってみるといいかも。

テーマ決め

ここではAIの力を借りることはまずない。
絵を描く人はだいたいこんな絵が描きたいな〜があると思うので、それをそのままテーマにするといいと思います。
実は「とりあえずなんでもいいからかわいい女の子を描きたいな〜〜〜」みたいなテーマのときもある。

テーマを深掘りしたい場合は、画像生成AIではないけれど、ChatGPTとやりとりすることで解像度が上がったりするかもしれない。

構図の案出し

描きたいテーマを入力して、画像を生成する。結構たくさん生成する。
文字だけから生成してもらってもいいし、なんとなくのイメージがあるならざっくりラフを描いてi2i(画像を元にして新たな画像を生成すること)をしてもいい。

短い時間でたくさんの案を比べられること、完成形のイメージがしやすいことが、AIを使った案出しの強みだと思います。

これは結局描かなかったジューンブライド用の案出し。

(わたしの使っている二つのAIで比べると、この使い方をする場合はniji journeyの方がおすすめ)

ラフ・色ラフ

まずは色々なものを参考に自分でガシガシ描く。
描き終わったラフや色ラフに対して、おかしいところがないか客観的に見直したり、別の方針がないか探したりするのにAIが使えます。

例えば、元画像からの変化量少なめでi2iして、ちょっと絵柄が変わったものと見比べることで、自分の絵をそのまま見るより客観的に見れるようになる。気付きにくかったバランスの崩れとか不自然な描写を見つけられたり、もっといい描き方の参考になったりなど。
(この使い方をする場合はTrinArtがおすすめ)

例えばこんな感じ。

また、変化量大きめでi2iすることで、テーマや大まかな構図はそのままに、違ったニュアンスの案を確認することができる。色ラフ描いてからちょっとしっくりこない場合なんかに、別の雰囲気を試すことができる。
(この使い方をする場合はniji journeyがおすすめ)

このイラストは、AIで構図案出し→色ラフを描くもイマイチ→i2iしてもう一度構図案出し→完成、という経緯をたどっています。

線画

AIはあまり頼りにならない。
自分の力で頑張りましょう。

色塗り

下塗りまですんだイラストをi2iして、色塗りの参考にすることができる。
AIの性質上きっちり正確に、とはいかないが、なんとなくそれっぽく、綺麗に見える色使いを見つける手助けになる。
(niji journeyでもTrinArtでもできます)

背景

自然物から町の景色まで、しっかり正確なものを出すのはAIは苦手ですが、なんとなくそれっぽく見えるものを出すのは大の得意です。
わたしが描く絵は基本的にはキャラクターが主役なので、ほとんど映らないけどちょっと背景寂しいな、みたいなときや、なんとなくそれっぽく見えればいい植物などはAIに描いてもらったものを使ったりしている。
(niji journeyでもTrinArtでもできます)

もちろん、色々なところで配布されている素材でもいいのだけど、AIの方が自分のニーズに合うものを素早く手に入れやすいな、という印象です。

例としてこの時のイラストは背景はAIに出してもらったのを元に、加筆したり加工したりしてる。

まとめ

毎回使える全ての段階でAIを使っているわけじゃなくて、使いたいときに使って、自分でやりたいときには自分でやっている感じです。
AI使ってみたいけど、どうすればいいんだろう?って人は、まずは苦手な作業を手助けしてもらうといいと思います。

使ってみていい感じだった、やっぱりよくわからなかったなどあったら、もしよかったら教えてください。

おまけ

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